■調布篇第二回 中華料理 八幡
かつてつげ義春氏はこの「中華料理 八幡」(はちまん)の2階に住んでいた。当時は木造2階建てのアパートで、屋根で昼寝した時に見た夢を描いたのが「ねじ式」(1968年発表)。
ラーメンとぎょうざも食べた。 かつてつげ氏も味わったのだろうか。
骨董品屋の多奈加。 つげ氏もしばしば通ったという。 マキさんの日記ではここで市松人形を買った話が出てくる。
八幡はこんな感じの小さな商店街の通りにある。中央に見える赤い看板のところが八幡。住所は、〒182-0033 東京都調布市富士見町2-4-1。甲州街道を調布→府中方向に歩いていき、右手に骨董品屋の多奈加が見えたら手前を右に曲がる。
『旅する』(ひなぎく荘で催された当時の先端漫画人による座談会の模様も収録)によると階段の位置は当時と同じとのこと。入り口には住人のクツが乱雑に脱ぎ捨てられていたとある。 当時は手前がラーメン屋で、奥に棟続きのアパートがあったそうだ。階段を上ったすぐ右手がつげ氏の部屋だった。
アパート全景。2・3階がアパートになっている。 当時のつげ氏の部屋は階段を上ったすぐ右手というと、この写真では2階の真ん中あたりか。
アパートの裏側は畑で、のどかな雰囲気がちょっと残っている。『李さん一家』や『蟹』に出てくる畑はこれがモチーフではないかと思われる。漫画に出てくる中華そば屋はもちろん中華料理・八幡のことで、近所の神社は八幡神社と思われる。
中華料理 八幡にいく途中にある八幡神社。境内はうら寂しくて良い雰囲気。「ゲゲゲの鬼太郎」の猫娘の住みかでもあるらしい。神社の敷地と中華料理・八幡裏の畑とは道一本隔てて隣接している。『李さん一家』での設定に近い。
1974年の空撮画像(国土交通省)。『ねじ式』を描いてから6年たっているので当時の建物かどうかは分からない。中華料理・八幡の東側(右側)に接して別の建物があるようにも見える。これがアパートだろうか?裏には畑らしきものがあり、これは現在も残っている。八幡神社がほぼ隣接している。
中華料理 八幡から2〜3分ほど歩いたところに生えていた紅い花。あまりの鮮やかさに惹かれた。同じような木が4〜5本並んでいた。